インビザライン転院の費用は?膨らんでしまいがちな原因・返金を受ける方法・手続きをわかりやすく解説!
インビザライン治療中に「このまま今のクリニックで続けて大丈夫かな」「引っ越し(や転勤)で通えない…」と感じたとき、真っ先に怖いのが転院でいくら追加費用が出るのか、そして支払ったお金が返ってくるのかです。
インビザラインは(あくまでワイヤー矯正に比べるとですが)医院ごとの思想差や手技レベル差が小さく、データ運用があるので転院でのトラブルは少な目です。しかし、あくまでそれは症例データを移す手続きのことです。
治療費については「転院先がどう診断し、どう責任を取るか」でほぼ決まります。転院で段取りを間違えると二重払いに近い状態になったり、治療が止まって後戻りが進んだりすることもあり得ます。
この記事では、転院費用が増えてしまうケースを内訳から解説し、返金(清算)の考え方、転院できないケースの回避策、転院先の選び方まで今日から動ける形で説明します。
インビザラインの転院費用はいくら?

インビザラインの転院費用は、だいたい「転院先クリニックで10万〜50万円」を想定しておくと現実的です。ただし、変動の幅まで含めて言うと、0〜5万円で済む人もいれば、70万円以上になる人もいます。
思ったより高い!と怖くなってきましたか?ただし、60万円を超えるようなケースは、実質「転院」ではなく再スタート(ほぼ作り直し)に近いケースです。
まずは目安を次に説明する3段階で確認しましょう。これだけで見積もりが怖くなくなります。
転院先クリニックでの追加費用相場は3つのレンジ
| 追加費用の目安 | この金額になるのはどんなケース? |
|---|---|
| 0〜10万円 |
|
| 10〜30万円 |
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| 30〜50万円 |
|
追加出費が5万円程度までで済むケースも少なくありません。そのほとんどは、再スキャン・再診断の費用だけで済むケースです。
ただし、「追加0円です!」と言われたケースであっても、追加アライナーや保定装置については別途確認しましょう。どこまで含めた費用なのかの説明が曖昧なら、あとから請求が増えてしまう可能性もあります。
追加費用が発生すること自体が悪ではなく、追加費用が発生する根拠が説明できているかが大事です。
転院で発生する費用の内訳
| 支払先 | 主な支払い内訳 | 注意点 |
|---|---|---|
| 今の医院 |
|
返金があれば返金を受ける |
| 転院先 |
必要なら
|
どこからやり直すかで大きく変動 |
転院費用は、同じ支払いでも支払先が分かれます。ここを混同すると、誰に何のためにいくら払ったのかが分からなくなり、交渉も比較も難しくなります。
今の医院側で発生しやすいのは、診療情報提供(紹介状)や資料の取りまとめです。金額は医院によりますが、数千円〜1万円台で済むことが多いです。
一方、大きくなりやすいのは転院先側です。特に、再検査(写真・レントゲン・口腔内スキャン等)と再診断、そして計画の作り直しに関する費用がどこまでかかるかによります。
- 再検査・再診断(スキャン等):3万〜5万円目安
- 再契約・管理料:1万〜3万円目安(医院による)
- アライナー再作製:10万〜15万円目安(必要な場合)
転院費用が膨らむケースは、転院先側での費用が積み上がっていくパターンが多いです。
転院先で新規契約に近い扱いになると60万〜80万円以上
転院の追加費用として60万円以上が出てきたら、ほぼ間違いなく、単なる転院扱いではなく、新規契約に近い扱いです。例えば、以下のような状況では、転院先が最初から全部責任を持つ前提での価格を提示してくるでしょう。
- 計画を大幅に作り直す
- 装置を作り直す
- 治療方針が変わる(抜歯方針など)
ここでの判断軸はシンプルです。
「すでに払った残債」+「追加で払う金額」が、インビザライン全体矯正の相場帯(ざっくり80万〜110万前後)を大きく超えるなら一回ストップして再検討する方がいいでしょう。
転院患者向け一律料金は損?得?

転院費用は医院ごとに設計が違い、見積の出し方も違います。中には転院患者向けに一律パッケージのように提示する医院もあります。
なぜクリニックは一律価格に設定するのか?
これは「転院=途中経過の引き継ぎで不確実性が増える」ことを前提に、診断・再計画・調整の手間をまとめて一律価格にしているからです。転院は、治療がどこまで進んでいるか、資料がどこまで揃うか、追加アライナーがどれくらい必要になるかで個別条件が多様化します。
医院側としては、その多様性は考えずに、一定のルールで扱うことで説明を簡単にしたい、という理由があります。
どこまで一律かは要確認
一律価格の場合でも、以下は確認しましょう。
- 再検査・再診断(スキャン/写真/レントゲン等)は込みか別か
- 治療計画の組み直し(ClinCheck再設計)は込みか別か
- 追加アライナーの扱い:一定枚数まで込み/追加のたびに課金/上限ありなど
一律価格で得する人・損する人
一律価格は患者側にとっても分かりやすい一方で、あなたにとって得か損かは含まれる範囲と自分の状況次第です。
| 一律料金の向き不向き | 理由 |
|---|---|
| 向いている |
|
| 向いていない |
|
インビザラインの転院で金額が変動する要因は?

同じ転院でも金額がぶれるのは、主に治療段階、データの揃い方、プランの状態です。ここが分かると、自分がどれくらいの出費で転院できそうか」の目安がつきます。
治療段階
治療が始まって間もない序盤(目安としては6カ月以内)は、まだ歯の移動量が小さいことも多く、転院先が「現行計画をベースに微修正」で進められると判断する場合があります。反対に矯正終盤は、見た目は整っていても噛み合わせの微調整が残りやすく、少しのズレが仕上がりに影響します。
そのため転院先のクリニックが、計画を根元から点検し直すと判断してもおかしくありません。
データの揃い方
治療計画の要点やアタッチメントの情報など、これまでの検査資料がデータとして揃っているほど転院先での再検査が必要最小限で済みます。足りないデータを埋めるための検査が増えれば、それに伴って費用も増えます。
転院先としては「途中経過の根拠」が欲しいので、最低限以下データは押さえたいです。
- 治療の目的と現状(どこをどう動かしているか)
- これまでの検査資料(写真、レントゲン等)
- 治療計画(ClinCheckの要点、アタッチメント情報)
- 現在のアライナーの進行状況(何枚目、残り、未出荷の有無)
依頼のコツは「転院先で判断に必要と言われたので」と枕詞をつけることです。対立構図になりにくく、資料の受け取りがスムーズになります。
もし受け取ったデータが紙データなら、スマホ撮影でもいいので、自分でも保管しておくと安心です。引継ぎが難しい場合でも、資料があるほど転院先の再検査が最小になり、結果的に費用と時間が守られます。
プランの状態
プランは「追加アライナーが条件内で含まれるのか」「別料金になる条件は何か」で総額が大きく変わります。ここを曖昧にしたまま契約すると、結果的には合計費用が大きく差が出かねません。
ローンの支払い先と契約
まず確認したいのは、分割が医院の分割かデンタルローンかです。支払先が違えば、相談先も手続きも変わります。
次に、紙でもスプレッドシートでもいいので、次の3点を明確にします。
- 支払先(医院/ローン会社)
- 残額と月額、完済予定月
- 解約や中断時のルール(違約金や手数料の有無)
これを転院先の見積と並べると、二重払いしてしまっていないかがはっきりとします。そうすれば、「今の契約を清算しても月いくらは残る」「転院先は初期いくら必要」という判断ができるようになります。
同じグループ内の転院なら追加費用がほぼ0も
追加費用ほぼゼロになるケースも、実は少なくありません。それは、同じ医療法人・グループで院が複数あり、内部転院を想定しているパターンです。
実際に、グループ内転医は無料で転院できると明記しているケースもあります。転勤・引っ越しリスクがある人は、クリニックの選び方の時点で考慮に入れていいポイントです。
転院した場合に元クリニックから返金はされる?されない?

返金については、基本は治療の進行度に応じて清算という考え方があります。
インビザラインは、治療計画の作成やアライナーの作製など初期工程の比率が大きいことが多いので「思ったより返ってこない」と感じやすい医療です。
狙うべきは、返金を最大化することよりも、不明瞭な請求や二重払いをなくすことです。
返金目安の考え方は治療ステップで変わる
返金は「何枚使ったか」だけで決まらないことが多く、治療の段階をどう捉えるかがポイントになります。たとえば前歯の並びを整える段階と噛み合わせを仕上げる段階では、同じ1か月でも重みが違います。
そこで役に立つのが、治療をステップで考える視点です。あなたが今いる治療ステージを、以下のように言語化できると話が早いです。
- まだ歯並びのベース作り:歯の大きな移動が中心
- だいぶ整ってきた:細部の隙間・傾きの調整が中心
- 仕上げと噛み合わせ:上下の当たり方や微調整が中心
この整理ができると、「ここまでの工程にどれだけコストが乗っているか」を内訳で確認しやすくなります。返金の話をする前に、まず「契約の内訳」と「実施済みの内容」を揃えることができると感情論にならずに済みます。
返金されにくいパターン
返金を得られなくなるのは、コストの比重が大きい初期部分が実施済みの以下のようなケースです。
- 検査・診断・計画作成の費用が大きい契約になっている
- アライナーが既に作製・出荷されている(未使用でも)
- 保定(リテーナー)に入っている、または近い
逆に言えば、揉めやすいポイントは最初から想定できます。
たとえば「まだ枚数が残っているのに、返金が少ない」と感じるケースは、実は「計画作成・作製の比率が高い」ことがあります。また、作製済みのアライナーは医院側の原価や手配が発生しているため、未使用でも返金が伸びづらい傾向です。
ここで大事なのは、返金の可否を二択で考えないことです。返金が少なくても、資料提供や引継ぎ、清算の内訳が明瞭なら転院後の総額を抑えられます。
あくまで、トータルの出費を抑える道筋を探しましょう。
揉めずに確認する聞き方
交渉で一番効くのは、強い言葉ではなく確認のテンプレです。口頭だけで進めると、後から記憶が混同しがちです。
なので、最初から書面で確認する方が、お互いに揉め事の種を消すことができます。
おすすめの聞き方は「転院を検討しています。清算の計算方法を、内訳と根拠がわかる形でいただけますか」です。
ポイントは「返金してほしい」より先に、計算方法の根拠となる材料を出してもらうことです。空気が和らぎ、必要な資料も揃いやすいです。
以下が分かる資料が重要になります。
- 清算対象の内訳(検査・診断・装置・調整料など)
- 未実施分の定義(今後予定していた処置・通院)
- 清算方法(何を根拠に割合を決めるか)
転院が難しいケースはある?

「転院できません」というケースはほとんどありません。ただし、「どんな形で受け入れてもらえるか」は個々のケースによって違いが出てきます。
ほぼシンプルな引継ぎとして続けられる医院もあれば、再評価のうえで「実質再スタート」に近い形で受け入れる医院もあります。
実質再スタート(費用が最も高い)になりやすいのは、転院先が慎重になる条件が重なっているときです。
転院先が受け入れに慎重になる条件
転院先が慎重になるのは、意地悪ではなく責任とリスクの問題です。転院先は、途中からでも「自分が最後まで責任を持つ」前提で診るため判断材料が必要になります。
- 現在の計画の妥当性を自分の責任で背負うことになる
- データ不足で再診断が必要になり、説明コストが増える
- 期待値調整が難しい(前の医院の説明とのズレ)
たとえば「前の医院ではあと3か月と言われたのに、転院先では半年と言われた」という期待値のズレは起きがちです。これは転院先が慎重に再評価しているだけのこともあります。
ここでいちいち反発していると、進む話も進まなくなります。逆に「短期で終わらせたい気持ちはあるが、仕上がり優先で現実的な計画がほしい」と伝えると転院先の提案が具体化しやすいです。
元の医院が閉院・連絡不能
閉院や連絡不能は頻繁ではありませんが、起きると急に焦ります。この場合は「足りないデータは再検査で埋める」のが現実的です。
つまり、引継ぎの難易度が上がるぶん、転院先で再スキャナ・再評価を必要とする確率は上がってしまいます。
手元にある以下のような資料をかき集めて、転院先に「資料が揃わない前提で、必要な検査と見積を出してほしい」と伝えましょう。
- 契約書
- 領収書
- アライナー袋
- 通院メモ
完璧を目指すより、治療が止まる期間を短くするほうが得になります。
転院の手続き、何からやればいい?

転院は、順番を間違えると治療が止まってしまいます。そうなると後戻りや追加作製の可能性が上がり、費用に大きく響きます。
段取りは以下の型を使うとスムーズです。
- 転院理由を一行で整理
通院不能、予約困難、方針不一致など - 転院候補を3院ピックアップ
受け入れ可否を先に確認 - 元の医院に資料依頼
紹介状+計画情報+進行状況 - 転院先で再評価→見積
追加アライナー条件まで - 清算(返金)と転医手続を完了
通院を切り替え
ここでの注意点は、資料依頼をしてから候補探しを始めないことです。資料は意外と時間がかかることがあります。
候補探しと初回予約を先に押さえれば、治療が止まりません。電話や問い合わせフォームでは「転院患者の受け入れ可否」「初回までの最短日程」「再検査の内容と費用」を先に聞くと無駄打ちが減ります。
転院先候補クリニックの見積を確認する際のコツ
見積を総額だけで受け取ると比較できません。必ず項目別に聞きましょう。
- 初診・再検査・再診断の費用
- 計画の組み直し(再設計)の費用
- アライナー再作製/追加アライナーの条件と単価
- 保定装置(リテーナー)の費用と作り直し条件
そして、「価格」より「条件」から聞くとスムーズになります。たとえば「追加アライナーが必要になるのは、どんな状態のときですか」「その場合は費用に含まれますか、別ですか」。という質問です。
条件が明確な医院ほど、あなたの不安を先に潰してくれます。
また、保定装置は最後の支払いになりやすいので、「いつ作るか」「費用は込みか」「作り直しは有料か」まで聞くとリアルな総額で比較できます。
アライナーの残数と次回通院日には注意
転院が現実的になってきたら、アライナーの残数に気をつけてください。まず、手元のアライナーがあと何枚あるかを数え、交換ペース(7日・10日・14日など)から「あと何週間もつか」を出します。
そのうえで、転院先の初回予約は「残りが2〜3週間になる前」に入れるのが目安です。ギリギリになってしまうと、初回相談→検査→計画説明の間にアライナーが尽きてしまうことがあります。
もし残数が少ない場合は、元の医院に「転院準備中で、治療が止まらないようにしたい」と伝え、次回受診までのつなぎ(交換ペースの調整や次の発送状況の確認)を相談します。
まとめ
インビザラインの転院費用は、今の医院の清算と転院先の再スタート費の合算で決まり、その時々の状況で大きく変わります。返金(清算)は進行度に応じて考える枠組みがあり、指針や目安を共通言語にして、内訳と根拠を確認すると話が前に進みやすくなります。
次にやることは以下の3アクションです。
- 契約と残債の整理
- 元の医院から資料・データの確保
- 転院候補3院で同条件の見積比較
ポータルサイトを使って「転院受け入れ可否」「追加費用条件」を先に絞ると、治療を止めずに切り替えやすくなります。
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インビザラインの転院費用は、結局いくら増えることが多い?
インビザラインの転院費用は、結局追加で10万〜30万円くらい増えることが多いです。再検査・再診断や治療計画の組み直しが入ると30万〜50万円まで上がることもあり、逆に資料が揃っていて微調整だけなら0〜10万円で収まるケースもあります。
転院すると返金されますか?されないこともありますか?
進行度に応じて清算する考え方があり、返金目安を示す指針もあります。ただ契約の内訳で変わるので、内訳・未実施分・計算根拠を書面で確認すると揉めにくいです。
転院できないケースはありますか?
受け入れ方針やデータ不足で難航することがあります。転医手続の枠組みはあるため、元の医院から資料を揃え、転院先に必要条件を先に聞くとつみにくいです。

